コラム: 心霊科学の実験事例 〜浅野和三郎氏『神霊主義』より〜
- 2013.12.31 Tuesday
- 23:41
現代の科学がその存在をみとめなくとも、心霊現象は、
どの時代・どの地域にも見られます。
ただ、19世紀のスピリチュアリズムに特徴的な事柄は、
心霊現象に対して「科学的実験」が多数行われたことです。
これらの心霊実験の質・量ともに、現代の科学的視点からみても、
客観的に十分”科学的”です。
何故現代の科学者が、当時の科学的データを現代科学によって検証しないのか?が
不思議に感じられます。
本来、19世紀スピリチュアリズムは”心霊現象研究”のために
起されたのではありません。
当時におこった唯物思想に対する”警告”と”教導”のために
幾つもの心霊現象が起されました。
心霊現象が、やがて心霊科学へと発展し、さらにスピリチュアリズム=神霊主義として
大成していったのです。
ただ、現在ではそれらの情報は”皆無”に等しいほど、常識から外されていますので、
私たちの目に触れることもありません。
”情報操作”と同等の隠蔽レベルにあると思っています。
そこで、」まずは”心霊科学”というものが、いったいどのようなものであったのか・・・
を知るために”でくのぼう出版”発刊の『心霊主義』をご紹介します。
浅野和三郎氏の著書『神霊主義』には、こうした”心霊科学”の実験情報が
いくつも真摯に述べられていて、当時の心霊科学の質の高さを垣間見ることができます。
浅野氏は、自身もこれらの現象実験に参加するなど、積極的に実験の正当性を
訊ねたうえで、心霊研究のもたらす教訓を”鋭く”まとめています。
浅野和三郎氏の著書『神霊主義』より
*主な心霊現象の分類
1) 偶発性 の 諸異常現象
2) 叩音 および 物質化現象
3) 霊言現象
4) 自動書記現象
5) 霊視現象
6) テーブル浮揚 ならびに 物品引き寄せ現象
7) 心霊写真現象
8) 直接説話 その他の物理的現象
これらのうちから、心霊現象の初期に代表される”以下”の実例を
ご紹介いたします。
<叩音>
19世紀スピリチュアリズムの始まりである”ハイズビル事件”は、
上の分類2)コツコツという”叩音”から始まりました。
その後、その”叩音”は質問に対して”yes or no”や”アルファベット”を示す数字を叩く
などして、意思の疎通を行えるようになりました。
こうして霊と会話して結果的に分かったことは、「5年前に、その家で殺された霊」からの
通信だったということです。
<物質化現象>
日本が”明治”になってまもなくの頃、イギリスの心霊現象のなかでは
非常に特徴的な”物質化現象”の実例です。
ケイティー・キング霊による実験をおこなったウィリアム・クルックス卿は、
近代物理学の権威として知られている”物理学者”であったために、その実験方法は
現代でも十分通用する”科学的客観性”を持っていました。
また、霊媒として活躍したフロレンス・クック嬢には多少の嫌疑も伝わっていますが、
少なくとも”ケーティー・キング”の霊媒としての活動は信憑性のあるものだと考えます。
ケイティー・キング霊は、クック嬢に対して「3年間の約束」をして現象化し、
そして3年後に約束どおり姿を全く現さなくなっています。
写真撮影にも応じていて、現在もケイティー霊の容貌をしのぶことができます。
例えば・・・
*ケイティー霊の脈拍を測る → 75 強い
クック嬢 → 90 弱い
*ケイティー霊の髪 → 金髪 ・硬い
クック嬢 → 黒 ・柔らかい
*ケーティー霊 → 絶世の美人
クック嬢 → 普通の顔立ち
他にも、多くの実験例が紹介されています。是非、ご一読ください。
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