コラム: 飛躍的!発想の転換 〜DVD『奇跡のリンゴ』 1 

  • 2014.02.14 Friday
  • 12:45
 
前回2度にわたって触れた「科学の神」や「隙間の神」に重なる思いで、

DVD『奇跡のリンゴ』を鑑賞しました。


まずは、この映画が実話にそった物語であったことを思い、

わが身にあてて感動と反省。そして、俳優陣の優れた演技に感動!でした。

主人公・秋則(安部サダオさん)
妻・美栄子(菅野美穂さん)
美恵子の父・征治(山崎勉さん)

農薬によってリンゴ農家の人体が蝕まれていた・・・・

その1人が妻・美栄子であったことが、主人公に”無農薬栽培”を決意させるのですが、

主人公は”リンゴ栽培のエジソン”的存在でした。



印象に残る映像は・・・・

父・征治がただひとり”リンゴの虫取り”をしていた横顔。

妻・美栄子の”日記”を読む目と、だんだんに小さく書かれていくチラシの日記。
  そして、病院の廊下に響いていた美栄子の嗚咽・・・(あの声は凄い)

主人公・秋則が口いっぱいの”土の味わい”に感動している姿。

そしてリンゴ達の、どうやって撮影したのか?と思わずにいられない”盛衰”


きっと、沢山の素晴らしい感想がネット上に溢れているでしょう・・・。




映画の中のアナウンスでは、もともとのリンゴの実は甘みがなく、

1000年以上も人の手によって改良を加えられ、守られて栽培されたリンゴの木は、

無農薬な”自然栽培”に戻すことは不可能である

という「結論」から始まりました。



福山ガリレオも「できない・・?!」に強く触発されますが、

生来の科学者気質の主人公・秋則も「どうしたら、できるか?」

命をかけていくことになりました・・。で、11年目に自然農法に成功するわけですが、

ナポレオン・ヒル氏のいわれるとおり「成功者の最大の共通項」は

失敗から学び」そして「成功するまでやり続ける



理想に向う粘り強い努力 と 地道な検証作業・・・・あきらめない根性・・そして資金力

ある意味で、生来の科学者は”金食い虫”あるいは”発展的浪費家”でしょう。

全財産を食いつぶして・・・初めて未知への突破口にたつ。そこから

主人公・秋則のように、結果(成功)にたどりつく”使命感”と”葛藤”が

生まれるのかもしれません。



けれども、それらもまた「成功」の扉をあける”本当の鍵”を手に入れるための

必要条件であり、”本当の鍵”は「飛躍的!発想の転換」そのものだったと

主人公は証言しているかのようでした。


ここでいう「発想の転換」は発展的段階がありました。

ひとつが、妻・美栄子の現状に対する「問題解決」のために選択した

「有機農法」という動機における初段階の「発想の転換」がありました。

つまり、化学薬品の農薬散布をしなければリンゴは育たない!という

”リンゴ農家の常識”に対する「発想の転換」でした。




そこから、その検証作業といえる様々な「代替農薬」の検証実践に没入して、

10年にわたる検証実践の度重なる失敗による経済的貧窮の果てに・・・

いよいよ「飛躍的!発想の転換」が待ち受けていたわけです。



けれども、物語が語る「飛躍的」の本当の意味は、

主人公・秋則が踏襲していた”リンゴ栽培”そのものの”常識”の中に

根源的失敗要因が潜んでいたことを突き止めた!
ところにありました。



ちょっと脱線しますが・・・・・・・・・・・・

現代版の『青い鳥』や『オズの魔法使い』です。

これらのストーリーの共通は、どこか遠いところではなく

「幸せは、日常の自分のすぐそばにある」
と伝え続けています。

これも、主人公たちにとっての「飛躍的・発想の転換」といえました。



ところで、この”日常”は日常であって日常ではない!”日常”だと考えられます。

つまりそれは「捜し求める」旅の終わりに出会う”日常”であるのです。



パラレル・ワールドのように、”努力の前の自分”と”努力の後の自分”は

必ずしも同じ世界に存在しているか・・・・は誰も分からないはずです

もし、主人公・秋則が中途挫折していたら・・・・彼を取り巻く全ての世界が

映画のストーリーとは全く異なっているはずです。

もし、もっと生半可な段階で自殺を選んだら・・・・自殺は成功していたかもしれません。



私たちが存在する3次元空間は、ひとつである!といいきれるかどうか?立証されていません。

それより、3次元空間さえも複数同時存在している世界観

まもなく常識になる可能性も大きくあります。


ある意味で”科学”とは、このパラレル・ワールドに挑戦する方法であるのかもしれません。




話をもとに戻します。


映画では”無農薬”とは「科学農薬を使わないこと」ではなく、

本来の生命力を復活させる」ことだった!わけです。



結局、「飛躍的・発想の転換」とは「自分のうちに潜む常識を変える」ことだったのだと、

今、確信しています。






明日は引き続き、 DVD『奇跡のリンゴ』 〜”地力”という営み〜

ここでは作品中の”もうひとつの主役”であった”リンゴの木”と”地力”に

フォーカスしてみます。




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Wornitz

〜ピタゴラスの手 HPより〜 Wornitz(ワーニッツ)を例えて言えば、泥水の入った容器をシェイクするようなものです。暫くするとシェイクされる前と同じように、その中身の比重に合わせて沈殿していきますが、しかし,どこをとっても「以前と同じではない」という状態、すなわち「秩序が変えられた状態」になっています。 泥水と違って私達の身体はもともと「より良くなろう」という性質が備わっており、Wornitz(ワーニッツ)によりシェイクされた後も無秩序に再構成されることはありません。常にベストな状態(秩序)を探りながら構成されていきます。そこに私達人間の素晴らしさを見ることができます。 その性質を最大限に活用させていただくことが、その時々の「最適な秩序」を構成する上でとても大切なことだと言えます。

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