もうひとつの進化論 7 〜キリスト教会の損得勘定〜

  • 2013.10.28 Monday
  • 02:57

19世紀半ばにダーウィンが『種の起源』を発表し、「キリスト教会の抑圧から開放されたかった

人々
」が熱烈な支持者となって、瞬く間にダーウィンの進化論が科学の常識になった・・

と、昨日お話しました。
 
当然、ダーウィン式進化論が科学という学問の常識になったことで、キリスト教教会は

それまでの権威を失っていきました。

次々と発表される”目に見える事実”に関して、キリスト教会の説明は、当時の人々を

納得させることができなかったからです。



では、キリスト教会はウォレスの仲間だったか?といえば、NOです。

結論をいえば、キリスト教会は”心霊の存在”そのものを”敵視”していた感があります。

なぜ”敵視”と考えるか?といえば、イエス昇天後のキリスト教会が実際に行ってきた歴史が

”心霊現象排除”の歴史でもあるからです。



そもそも、1846年にアメリカで起きたハイズビル事件を発端にイギリスでブレイクした

心霊現象」や「心霊主義運動」そのものは「キリスト教復活」のために興ったものです。




心霊現象”という表現は今風ですが、イエス当時であればイエス自身が”預言者”と

よばれる”高度の霊媒(心霊能力者)”でもありました。

旧約聖書にも多くの預言者がでてきますが、昔の人々は”信じる”という実力があったようです。

新約聖書では、イエスに神の存在を問う人々に対して、

「神を見たければ、私(イエス)を見なさい。私の語る言葉は、神の語る言葉です。」と

語っていたはずです。他にも、イエスは心霊現象のひとつといえる”物質化現象”を

折々にしていた様子もうかがえます。



ところが、イエス昇天後に整っていった教会勢力の統治者には、残念ですが”預言者”に

なれる人材は現れませんでした。そのため、イエスの起した”奇跡”自体も疑わしい・・・、

いっそ「イエス以降に起きる心霊現象は、全部”悪魔のなせる業”」ということで落ち着かせようと

しています。


勿論、カトリック教会には”エクソシスム(悪魔祓い)”があるように、実際”悪魔”の

存在を認めていますが、逆に”天使”に相当する”高級心霊”がおこなう”心霊現象”に

関しては、極度に警戒心をもって、なかなか認めることはありません。


結果、19世紀以前のキリスト教圏では多くの”心霊能力者”が、キリスト教信者や聖職者で

あっても、悪魔や魔女として悲惨な扱いを受けていた「暗黒の時代」もありました。




19世紀に盛んになった産業革命をキッカケとした”職業の選択の自由”は、

人々に「思考の自由」を与え、同時に「発言の自由」も与えることになりました。

この「自由」が結果として教会の権威を弱めたおかげで、”心霊”への興味関心も

自由に持つことができるようになった・・・という皮肉です。


具体的には、教会に日曜礼拝に行きながら、夜には心霊現象のサークルに参加することが

可能になったのです。

それは今も変わらないことでしょうが、当時の人々が心霊に惹かれたのは

単なる見世物としてではありません。愛する人々の死などをキッカケとして、「死後の世界」や

人間本来の存在」への関心を消すことができないからです




1846年に始まった心霊現象が19世紀末まで多種多様に起こっていた間、

キリスト教会は心霊現象を肯定することはありませんでした。


なぜなら、教会にとって”天使(心霊)の声”は、教会できかなければならない!ことだからです。

けれども教会には、”天使(心霊)の声”をきける者も、”天使(心霊)の声”を語れる者も

いなかったのです。この事実を認めることは、キリスト教会にとって”プライドの損失”です。




当然、人間に関する”ウォレスの進化論”を擁護することなど、一切ありませんでした。



それは、ウォレスの研究成果を判断した結果ではなく、”心霊”も”ウォレスの進化論”も、

教会にとって初めから”あってはならないもの”だったからです。



キリスト教会の損得勘定は、ウォレスの進化論を世間から消滅させることに手を貸した

だけではなく、結局”神”の存在を危うくする「唯物思想」を野放しにしたといえます。






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Wornitz

〜ピタゴラスの手 HPより〜 Wornitz(ワーニッツ)を例えて言えば、泥水の入った容器をシェイクするようなものです。暫くするとシェイクされる前と同じように、その中身の比重に合わせて沈殿していきますが、しかし,どこをとっても「以前と同じではない」という状態、すなわち「秩序が変えられた状態」になっています。 泥水と違って私達の身体はもともと「より良くなろう」という性質が備わっており、Wornitz(ワーニッツ)によりシェイクされた後も無秩序に再構成されることはありません。常にベストな状態(秩序)を探りながら構成されていきます。そこに私達人間の素晴らしさを見ることができます。 その性質を最大限に活用させていただくことが、その時々の「最適な秩序」を構成する上でとても大切なことだと言えます。

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