ただ、実際にクライアントの方々の身体をとおして観ずることができる「体の営み」に関わるほど、
一般常識的な唯物的人間観とは全く異なる事実や感覚に出会います。
それを理由付けるための科学的定義が必要です。
しかし、それはダーウィニズムや唯物論に見出すことは出来ませんでした。
一方、ウォレスをはじめとするスピリチュアリズムの偉人達の業績には、
深い教訓と共通性を見出すことができます。
しかし、この150年の間にウォレス説を基とした自然科学はありません。
アルフレッド・ウォレス以外にも「智慧の巨人」とよべるスピリチュアリズムの偉人達による
それぞれの研究成果は膨大で学問的にも充分な影響力をもち、
科学的検証によって正しさが確証されているどころか、智慧の一部は実社会に応用され、
それと知らずに使われています。
にも関わらず、ダーウィニズムという社会常識の濃霧によって偉人達の存在は覆い隠されたままです。
エドガー・ケイシー氏、ブラバツキー夫人、ルドルフ・シュタイナー氏、
コナン・ドイル氏、ウィリアム・クルックス卿、浅野和三郎氏etc.
それらはすべてSpiritualism(*神霊主義)とよばれる狭い分野に閉じ込められて、
本来の役割を充分に果たすことができないままにあります。
これらに含まれる有用で膨大な情報は、全く社会に還元されないまま約150年間が経ちました。
クライアントの方々に接するほど、私達現代人は潜在的にその“情報公開”の必要性に強く迫られていると感じます。
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1859年11月ダーウィンによる『種の起源』は、
少し先に興った共産主義思想と呼応するように
熱狂的な支持を得て、急速に社会的信用を確立します。
これが19世紀という社会性に選ばれた
ダーウィニズムという「流行」の始まりでした。
これによって、キリスト教の「神による創造」は
聖書の中の物語とされ、人間は動物と同質の生命体と
定義されるようになりました。
その僅か10年ほど後にウォレスは、純粋な科学者としての探究心から
スピリチュアリズムの研究家となり、
死を迎えるまでの30年以上をその研究に投じました。
それは、目に見えるものだけを追求していっても、人間存在のルーツに至る
本来の根源的な疑問「何故、人間だけが高邁な精神性をもっているのか?」には
たどり着くことが出来なかったからです。
結局、ダーウィンの進化論には「人間の精神性」や「人の心」という視点からの考察や研究が
全く欠けています。この、ダーウィニズム創始者ダーウィンにおいて
「人の心」を欠落してしまったことが、その後人間を肉体と同一視する
唯物的思想として人間への理解をゆがめているのです。
何故、人間だけが高邁な精神性をもっているのか?
喜びや悲しみの感情だけでなく、神や崇高なものへ向かう宗教的精神、
許しに至るような大いなる愛の精神、深い道徳的精神や高い科学的精神。
それらを表現するための音楽や絵画などの芸術的能力、数学など学問的な抽象的思考能力、
そして、人間同士のあいだに交わされるウィットやユーモア・・
それらは、動物の行動パターンから自然淘汰によって獲得できない。
これが、ダーウィンに先んじて自然淘汰説を説きながら説にとどまることなく、
世の中の潮流に逆行してでもウォレスがダーウィンより前進した原動力でした。
この思考のキッカケは、西洋人から見れば“原始的”と見える土着の種族たちが、
西洋人に劣らぬ精神性や哲学性をもって暮らしていることに接したためです。
・・・この実地の体験による比較観察は、幾度となく東南アジア諸島で調査・研究を繰り返すことの
できたウォレスであるからこそ成しえた成果です。
たった一度の調査旅行の直感的推測に従ったダーウィンとは、自然科学者としての
緻密な研究態度が大きく異なっている点です。
さらに、当時ビクトリア朝の英国で盛んに実験研究されていた
スピリチュアリズムを研究対象として、
ウォレスは自分の死の直前まで30年間に及ぶ研究を重ね、
研究結果を多数の論文とレポートに発表し、
目に見えない世界の科学的信憑性を確信し、以下の結論に達したといわれます。
結局ウォレスは、「“目に見えない宇宙の意志”が人類史に少なくとも三回干渉した。
一度目は無機物から生命の誕生、二度目は動物への意識の導入、
三度目は人類の高い精神能力の発生。
これによって、地球上の生命体の進化と人類の誕生があった」という
スピリチュアリズムからの進化説を主張しました。
今21世紀の立場からウォレス説を受け入れたとき、長年解けなかった難解な図形問題に
一本の“補助線”を得たような感覚を覚えます。
おそらく、ダーウィン説によって閉じられてしまった「未知への可能性」が
開かれていくことは確かです。
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名が知られているアルフレッド・ウォレスは、ダーウィンとは対照的に
1800年代英国の貧しい階級出身の青年でした。
そして、生来の探究心をもって“虫屋”として東南アジア一帯に活動拠点を広げます。
当時の英国では自然科学が流行して、ダーウィンのような上流階級の紳士たちが
こぞって自然科学に熱い興味を持っていたので“珍しい生き物の標本”が高値で取引されたのです。
ただ、ウォレスは“虫屋”にとどまることなく、ダーウィンに先駆けて「自然淘汰による進化説」という
独自の探求成果を学術レベルの論文として完成させ、
当時自然科学会の大先輩であり尊敬するダーウィンに宛てその論文を送っています。
(1858年7月1日のロンドンリンネ学会にて発表)
一方のダーウィンは、ビーグル号の航海に同行した時の印象や採集品への研究成果を、
レポートや書簡形式でしか自説を構築することができていなかったのですから、
自分より階級が低く才能あふれる青年の膨大で緻密な研究成果の存在は、本当に脅威であったようです。
ウォレスに対するダーウィンの「焦り」という心理的葛藤は充分想像できます。
このことがキッカケとなってダーウィンは先急ぐように『種の起源』を発表し、
時代の流行はダーウィニズムに流れ込みました。
その後ウォレスが独自の「進化論」を発表した時、ダーウィンは安堵したはずです。
なぜなら、ウォレスがスピリチュアリズムの研究成果を基にした人間の進化論は、
ダーウィニズムが流行していた英国自然科学会からも一般社会からも全く受け入れられず、
科学界からの追放に近い処遇を与えられたからです。
ウォレスによって消されるかもしれなかったダーウィンが、ウォレスを消し去ったのです。
「進化論」発表後のダーウィンは、自宅の小さな研究室にひきこもり、
ひたすらにフジツボの進化を研究した様子が娘から語られています。
一方、自ら論じた自然淘汰説をこえて「“目に見えない宇宙の意志”」が
地球生命の進化を計ったとする自説の進化論が人々の嘲笑を受ける中でも、
ウォレスは90歳余の生涯を閉じるまでの30年以上もスピリチュアリズムにおける人間研究を続け、
死の直前まで多数の論文を発表し続けました。
それこそが、彼が信じた「人間の進化」への探究心と確信が消えることがなかったからだと信じます。
人がそびえ立つ山の全景を見るには、その山から遠く離れなければ見えないように、
時に人の偉業も時代を経る必要があるのかもしれません。
ダーウィンが自説を発表する前、ダーウィンもまた当時の宗教的常識のなかで
研究仲間に『自然淘汰説』が受け入れられるだろうか・・?と不安の時を過ごしたとききます。
それは、本当にある種の偉業と受け取られて当然の行為です。
けれども現時点から振りかえれば、ウォレスほどの研究者としての良識と情熱と確信が
ダーウィンにはなかった・・と推察しています。
ある意味で、そのときダーウィンに”味方するもの”の力が大きかったと思わざるをえません。
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ブレッヒ・シュミッド胎生学は、「発生学」とよばれる一般的な胎生学に比して
その方向性が大きく異なっていると同時に、生命システムの核心への理解を
促すために大きな可能性を有しています。
そのため、この胎生学を知ることは、ダーウィニズムを常識とした思考にたいして、
無意識レベルにおいても実質的な向上への変化を起させる力を
持っていることを実感します。
2016年12月の受講が、2017年以降の発展にとって確実な転換点になりうることを
期待しています。
すでにお知らせした大阪会場での「ブレッヒ・シュミッド胎生学講座」ですが、
東京会場も募集しています。開催有無を決定する9/10ということで、
改めて以下お知らせします。
(2016年9月10日までに申込者数が最低開催人数12名を満た
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「胎生学・・この誘惑に満ちた響きをもつ講義は、どの大学でも満席で始まり、
そしてほとんどの学生が離散してしまう講義なのだ」
と一般的な胎生学講義の様子をカーニー・オバーマイヤー氏は語り初めました。
「この講座は、胎生学であると同時に、哲学の講座でもあります。」と氏が言われたとおり、
以下にご紹介するカーニー・オバーマイヤー氏の胎生学講座は、
終始一貫独創的な検証にもとづく、
哲学性と科学が融合したような魅力にあふれた内容でした。
7年ぶりの来日が、本当に楽しみな講座です。
一般参加が可能なカーニー・オバーマイヤー氏の講座は、大阪で予定されている
以下の講座のみであるようです。
企画・開催はクロニック・ステューデントです。
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胎生学を元にしたボディワーク講座
by カーニー・オバーマイヤー
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ブレッヒ・シュミッドの胎生学の原理から
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胚子は成長と分化の過程を通じて、液の圧力と膜の張力に
全ての構造の発達は、
そして時間軸に沿って、相互に関係しています。そして
大人の身
このワークショップでは、最初にDr. Eric Blechschmidt によって提唱された、
胎生学的な発達の原理を元にお話し
パートナーと組んで、手を通して圧力/張力の現
触察のエクササイズを通じて(例えばパートナーの両足を
脚部から骨盤/腰部/大腰筋−腎臓、そ
これにより、腹膜と腸骨/骨盤との間の制限を特定するこ
それをもとに構造的 & 内臓的テクニックへと発展させ、脚部が骨盤を通り、
更に
...
その他、以下のようなトピックについてもお話します。
発生/発達における脚部/骨盤の関係性、
関節の組織立てに対する神経−血管構造の影響、
内蔵空間と構造的な器との関係における腹膜の役割
など・・・。
肝臓/胃との関係で、横隔膜/肋骨への簡単なテクニック
最初のスタートポイントである「両足を持つ
胸郭へと繋げて行くことができます。
ーー 開 催 概 要 ーー
【日時】12月3日(土)〜12月6日(火)
(初日10:00スタート、最終日16:00終了
【会場】クロニック・スチューデンツ天満橋スタジオ
【講座の詳細、講師プロフィール】
http://
【お問合せ】
mail@chronicstudents.com
クロニック・スチューデンツ
小保方さんのSTAP細胞実験の証明が”どこかで”なされることを待っていました。
日本の中で激しいバッシングにさらされた小保方さんに、
せめて”小さなエール”を送りたくてSTAP関連記事を凍結して”無罪”の知らせを
待っていました。
科学と医学の発展的な未来のために、STAP細胞の証明が日本でも受け入れられることを
改めて祈念しています!
*「ドイツのハイデルベルグ大学の研究チームによって発表された
Phによるがん細胞の多機能性獲得に関する論文」が、STAP現象の再現として期待される。
N.
STAP HOPE PAGE : http://stap-hope-page.com/
・・・小保方氏が開設された英文HP
(マカフィーでは危険度が高いと評価していましたが、
当方のアクセスでは特別な問題は今のところ発生していない)
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科学的言論や科学的探究行為に対し、「反キリシト協会」とみなして
残酷な方法も辞さない非常に厳しい処罰を与えてきました。
この背景には、そもそもイエス自身の宗教的活動が
約3年ほどの非常に短期間であったために、キリスト自身の教えとして
”キリスト教”独自の世界観を確立することができなかったことに起因しています。
その結果として、キリスト教の世界観は、アダムとイブのユダヤ教の世界観を
そのまま踏襲しました。
それ以来、ユダヤ教の世界観を超えた”自由な探究心”を長年にわたり
キリスト教会が制圧・排除してきたことへの反動が、産業革命を迎えた19世紀に
達して噴出したのだといえます。
けれども、19世紀当時においてのユダヤ教の世界観を超えた”自由な探究心”の方向性は、
現代のような「アンチ『神』主義」といえる「唯物論」だけではありませんでした。
「『霊界』の復古運動」といえる「スピリチュアリズム=心霊主義」が、
現代科学の方向性を賭けて 「唯物論」と覇を競ったのです。
そして、現時点までの流れとしては「唯物論」が勝利したように見えています。
なぜ「唯物論」が勝利したかのように見えているか?といえば、19世紀当時の学者にとって
「唯物論」がカバーする「3次元の科学」のほうが、
「スピリチュアリズム」がカバーする「高次元の科学」より 安易、つまり分かり易かったからです。
21世紀。『相対性理論』を超える科学的思考を求められる時代の訪れによって、
ようやく「唯物論」の限界を声に出すことが可能になってきました。
そして、『神』の存在を肯定することが可能になってきた・・・・と思えます。